俺様（王子）彼氏の危ない罰ゲーム!？(逆ハー気味)

誤魔化すように、大袈裟に体で現す裕さん。



｢フフ……裕さんは、面白いですね？｣



裕斗とは全く違う。こうやって、裕斗は笑わしたりしない。私を……



絶対に……



｢笑顔って良いよね。スゴく……｣



意味深に裕さんは言う。
空を見上げ、雲を掴む真似をして裕さんはぽつりと呟いた。


｢笑顔にしたかったな｣



家族を……



と小さい声で言う、裕さんは、少しだけ裕斗に似てた気がした。



｢って言っても、基本的に何もやらないけどね！面倒だし、それに……｣



家族って苦手だしと付け加えながら言った裕さんは、徐に立ち上がった。



そして、私を見下ろす。



｢だから、俺静留ちゃんが…………だからね？｣



にっこり笑った瞬間、波の音で聞き取れなかった。裕さんがなんて言ったかなんて……