俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
それから、私は一人で海の家に向かった。
時間になってまた、昨日のように、海の家はたくさんのお客さんでいっぱいになっていた。



「静留ちゃん大変そうだね?」



「裕さん……」



ニコニコ笑顔を浮かべながら裕さんはやって来る。



「頑張ってね?接待。基本的オバサンは怖いからね。サボると」



「さぼりませんよ」



「マジメだね~静留ちゃんは」



マジメじゃないけど、罰ゲームかかってるもん!



『ちっ……あいつら』



不意に、敵の裕斗の声が聞こえて来た。昨日の海パン姿をみたばかりなのに、照れて目を逸らす。



「萩原さんって、彼氏にムシするんだね?」



裕斗は、怒っていると、私を名字で呼ぶんだと最近ちょっとだけ分かった気がする。



「ゆ裕斗?」



「裕斗なんて馴れ馴れしく呼ばないでくれないかな?萩原さん」



完璧裕斗は怒っている。何に対して怒っているのかさっぱりな私。



「ゆ……風間くんは、な何に怒っているの?」



「俺が怒る?強いて言うなら、早く働けって事なんだけど」



後、もう一つ裕斗が怒ると、ちょっとだけ言葉遣いが変わる。



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