俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
「早くしないと、今日は俺の勝ちになると思うんだけど」



そう言って裕斗は、私に近づいて来る。


「間抜けな顔」



「え?んっ!!」



「バーか。隙だらけなんだよ」



私、今キス……された?



「萩原さんって、俺に勝手にキスするんだ?」



「は?」



裕斗の言葉に私は、何がなんだかさっぱりだ。



「ひど~い!!あたし、たくさん買うから元気だして!」



「あたしも」



「私も」



はい?



わらわらと裕斗の所に、たくさんの行列が並ぶ。



「裕斗!!最高」



「すごいですすごいです!」



牧村くんと委員長は、手を叩いている。しかも、肩を組んで。



あの二人はそう言う関係なのかな?



あたしはそう思いながら、地道に接待をし始めた。



と言っても、裕斗にほとんどのお客さんを取られ材料がなくなったのは言うまでもなく。



お昼には、仕事がなくなってしまった。


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