俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
なんでオバサンなんかに文句言われなきゃダメなのよ!



「こわいこわい」



ムッカー!オバサンなんて嫌いだよ!



「すいませんでした!」



私はそう言うと、ワンピースに付いていた汚れをパッパッと取ると、オバサンに指さされた。



「こんな所に捨てるんじゃない!」



いちいちうるさいな。放っておいてよ!私を……



『フフ、お姉さんは静留ちゃんが可愛いんだよ。だから、虐めちゃうんですよね?』



後ろを振り返ると、裕さん……じゃない、あの時の彼が居た。裕さんに化けた彼が。



微かに匂う、あのブレンドのように二種類の香りが。



「あら、良い男じゃないの。彼に免じて、許しゃうわ」



オバサンはそう言うと、スキップしながら帰って行く。



何あの態度!!私じゃ不満なの?



「……裕なんか、嫌い」



「へぇ~静留ちゃんが、俺を嫌いなんだ?」



裕はクスリと笑い顎に手を置き、考える仕草をしてる。



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