俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
「裕……」



「何?静留ちゃん」



「放してよ。どこのどなたか、分からない以上関わりたくないから」



「嘘……」



裕の瞳は、少し真剣だ。真剣な瞳で指を絡めたまま私を見つめる。



「静留ちゃんを見てたら、分かるよ。俺にドキドキしてるでしょ?」



ドキドキなんて……


「してない」



「嘘、だって静留ちゃんの鼓動が絡めた指から伝わってくるから。ほら、どくんどくんって、俺には聞こえるよ?」



裕は、クスクス笑ってる。私の反応を確かめるように。



私の表情は、これでもかと言うぐらい赤くなっているから。


「(バカだよな。こんな真っ赤になっちゃってさ)」



「なんか言った?」



「静留ちゃんが可愛いって言ったかな」



怪しい。怪しすぎる。何者なの?私のキスを返してよ……



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