俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
「裕斗さんですよね?」



いきなり俺に話し掛け来る奴には、見覚えがあった。



確か、静留の弟の遼だったはず。



「何か用があるのか?」



「姉ちゃんの事好きなんですか?嫌いなんですか?」



はっきり言う奴だと思った。静留とは、性格が違いすぎる。


「さぁな……お前はどっちだと思う?」



「僕には、分かりませんけど、あまりイジメない方が良いと思いますよ?」



そう言って遼は、にっこり笑った。



「うちのお義兄ちゃん、お姉ちゃんと結婚した理由分かりますか?」



「いや、知らねーけど」



「姉ちゃんが、好きだから」



一瞬頭が追い付かなかった。遼の言っている意味が……



「僕と、本人のお義兄ちゃんしか知らないんですけどね」



「……」



「だから、イジメたら、怖い仕返しが待ってますから」



遼は、それだけ言うと走っていってしまった。



なんだったんだ?あいつ……



不意に後ろを振り向くと、静留の義兄が俺を見ていた。
ただ、何も言わず俺だけを……



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