俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
「オメー早く、これでテーブル拭いて来いよ」



げっ、八神くんだ。


「はい、分かりました」



なるべく笑顔を浮かべて言うと、私はテーブルを拭きに行く。



雑用係は、ほとんどテーブルを拭いたり、隅っこの掃除に、お客さんの話し相手だった。



一応ここは、ホスト喫茶だから仕方ないかもしれないけど、お客さんの話し相手が苦手だった。



いつ、素に戻るか分からないから。
いつ、正体がばれるか分からないから。


最初の時は、店長の存在感の為か誰も私の事は言わなかったから。



八神くんと行った時、たくさん居たのにお客さん……影薄いのかな?私……



なんて思ってもむなしいだけだよね。



頑張ろう!!



気合いを入れ私は、テーブルをピカピカに拭く。



「へぇ~あいつ頑張ってんな」



?今の声って……裕斗?なわけないか……今頃他の女の子と居るし!



浮気みたいな物だよね?口説くのって……ムカついてきたかも……



何が、カップル壊してみたいって?誰その先輩って!裕斗の頭が壊れろって話だよ!



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