俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
そう言って一磨くんは、私の頬をつねってきたのだ。



「いひゃいって」



「お前鈍いな、本当……俺だよ、俺」



俺?その声って、もしかして



「風間くん?」



「……何その風間くんってのは」



あ、ヤバい……風間くんの眉間が恐怖になってる



「お前、明日この紙に書いてある所に一人で来いよ」



「え?」



「店長には、首にしてもらうから、もう来なくて良いし」



「え、ちょっと……!」



「はい、さよなら」



風間くんにムリヤリ喫茶店を追い出されてしまった。



出口の自動ドアがむなしくなる音だけが、あたしに聞こえて来たのだった。



「風間くん、あたしの服!」



どんどん店を叩くと、風間くんが顔を覗かせる。



と思ったら、あたしの頭目掛けて服の嵐が降ってくる。



「これで、良いんだろ?じゃあな」



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