俺様（王子）彼氏の危ない罰ゲーム!？(逆ハー気味)

だから、慌てて隅っこに非難した。
静瑠の顔を見たら、俺はヤバいかもしれない。



聞きたい事が山ほどあった。
でも、涙を見せるのは少し抵抗がある。


弱いみたいだし、何より好きな奴には、かっこいい所だけみてほしいから。



｢裕斗？｣



静瑠が困ったように俺に言う。



｢裕斗は、照れくさいんだよね？｣



兄貴がニヤニヤしながら俺に近付いて、俺の肘をつつく。



｢うっ……っｸﾞｽﾞ…｣


まだ、なかなか声が出ず、俺は涙声だ。うっせーが、なかなか言えないのは初めてかもしれない。



静瑠の顔が早くみたい。だけど、俺の涙はさらに流れ出る。多分、一生分流れ出るまでは止まらなくなるかもしれない。


｢私、早く裕斗の顔みたいな｣



静瑠が、俺にそう言って笑いかけくる。


どくん



俺の胸は、高鳴った。涙声になりながらも、俺は静瑠の名前を呼んだ。



｢…ｸﾞｽﾞ……し、ず……｣