俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
「っ……」



あ。裕斗……だ。帰るのかな?



「裕斗……」



「ん?今日罰ゲームないだろ?帰らねーのか?」



「帰るよ?」



裕斗が、肩を抑えてるのが数日間ずっと気になっていた。



「肩……痛いの?」



「っ……触るな!」



私が触ろうとした瞬間手をバシッと叩かれた。赤くなった手をもう片方の手で抑える。



クラスメートは、呆然と私達を見ている。それに、耐えきれなくなったのか、裕斗は、何も言わず教室を出ていった。



「……」



私は、出ていった裕斗の背中をじーっと見つめた。



帰ろう。八百屋に行かないと……



「おい!貴様平気か?」



あ、生徒会長だ。



生徒会長は、心配そうに声を掛けて来た。きっと“生徒会長”だから、声を掛けてくれたんだろう。


「うん!ありがとう」


「気をつけろよ?」



照れくさそうに、生徒会長は言う。私は、頷いてカバンを持ち教室を出ていった。



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