俺様(王子)彼氏の危ない罰ゲーム!?(逆ハー気味)
「はぁ……」



溜め息はこれで何回目?数えてないから、回数は分からない。だけど、絶対二桁は越えている絶対に……



「荻原、溜め息はやめなさい」



「はい!岩谷先生!」


可笑しそうに藤川くんが笑った。



「……アハハ」



笑顔は良いんだよ!岩谷先生のお陰だね!でも、岩谷先生笑わないからな。全く……



「静留ちゃん!」



どこからか現れた裕さんが私に抱き付く。



「ゆ裕さん!?」



「クス……可愛いね?静留ちゃんは」



そう言ってぎゅっと抱き付いて来る。
香水は、甘いから例の裕ではない。本物の裕さんだ。



「ああの……ぼぼくにコーチして下さい!」



私に抱き付いてる裕さんを見ながら、藤川くんが言う。



コーチ?裕さんに?


私と岩谷くんは、目を丸くした。藤堂くんは、スースー眠っている。



「おお願いします!」


頭を下げもう一度言う。裕さんは、頭を掻きながら少しイヤそうだった。



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