確かで不確かな未来に。
「はぁー…。」
思わずため息をついてしまう。
ため息をつくと幸せが逃げる、とか言う。
でも、それって本当なんだろうか?
だとしたら、ため息をついて幸せが逃げて、幸せが逃げてしまったらため息のひとつもつきたくなって。
そうするとまた幸せが――…
「はぁぁぁ――…。」
まあいい。
しょうもないことを考えるのはやめにしよう。
余計に気が滅入る。
「うんうん。」
意味もなくひとりごちたその時。