確かで不確かな未来に。
「そりゃあ…終わっちゃったことだもん、どうしようもないよ。」
広瀬はぽつりとつぶやいた。
「でもさ、大切なのは“これからどうするか”じゃないの?仕方ないや、って思っても、そこで諦めるかどうにかして自分の力で変えようとしてくか…終わったことは確かにどうしようもないけど、これから先は自分次第でどうにでもできるんだと思うけどな。」
「……。」
「…まぁ、わたしがこんなこと言っても仕方ないか。急に呼び出して変なこと言ってごめん。じゃねっ!」
何だろう…何だろう、今のは。
広瀬の言ったこと。
誰かの…俺のよく知っている誰かの言うことに似ていたような気がする。
ひょっとしたら―…