確かで不確かな未来に。
決断。
そしてついに大会当日。
俺の試合は始まってすぐだから、俺は急いで更衣室に向かい、ユニフォームに着替えた。
外に出ると、そこにハルトがいた。
ハルトは俺の真っ正面に立つと、にこっと笑って言った。
「よぅ、平井。」
「あ…おぅ、ハルト。ごめん、俺もうすぐ試合で…」
「いや、あのさ…」
ハルトはどうでもいいようなことを延々としゃべっている。
試合のコールが聞こえる。
俺の試合番号。
「ハルト…」
ハルトの話を遮ってコートへ急ごうとしたが、
「…っ!?」