確かで不確かな未来に。






「そりゃあさ…平井じゃねぇと分かんないよ。分かるわけないじゃんかよ、だって俺は平井じゃないんだぜ?でもさ、分かりたいと思っちゃだめなのかよ。…なぁ平井、それじゃいけねぇのかよ!?」




だんだんと、ハルトの声の調子が変わっていくのが分かる。




「う…うるせぇよ!」




渾身の力でドアに体当たりする。




鈍い音を立ててドアが開いた。








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