空色
「ははっ……なんか、坂田ってバスケ似合ってるな」


“嘘だよ。似合ってる”


昨日の神崎くんの言葉…

あの言葉と真島くんが言ってくれた言葉が重なる。


「ありがと、真島くん」




ねぇ…

あなたは今、何を考えてますか?

あなたは今、しあわせですか?


私は………





真島くんは、すごく楽しい。

話しが弾むし、何より何かが違う。

一緒にいて、落ち着く。


まだ出会って二日なのに…
どうしてこんな気持ちになれたんだろう。




教室に着くと私に気付いたのか、百合が一目散に駆け寄って来た。


「葵!おはよっ」

「百合。おはよう」

「真島くんもおはよ☆」

「おはよー」


百合は何かいいたげな顔で私をじっと見てきた。

今度は何を言われるんだろう…


「葵、ちょっといい?」
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