ー花言葉ー
自覚編
キンコーン、カンコーンー…
「ふ~!やぁ~っと終わったぜ~!!」
今俺は今日最後の授業を受け終え背伸びしている所だ。
(よし!早く玲ちゃんの所行こうっと!)
今日は「早く玲ちゃんに会いたい。」と言う思いしかなく、
いつも以上に時間が流れていくのが遅く感じた。
帰ろうと大学から出る時ー
「椿~!!」
俺を呼ぶ声がしたので振り返るとそこには現在付き合っている彼女がいた。
彼女の名は沢村 梨花。
彼女は俺と同じ年でまだ1ヶ月ちょっとの付き合いだ。
髪は茶髪で長く、化粧をしていてまさに「今時の学生」という感じだ。
「お~!梨花!!どうしたんだ??」
俺は笑顔を作り梨花に話しかけた。
「椿さ、これから暇でしょ?!皆でカラオケ行かない?行くでしょ??」
「あ、悪ィな。今日は政史の見舞に行くんだ。」
梨花は俺が用事がないと決めつけてきたためしっかりと理由を言った。
「え~!なんでェ~?!?!昨日も久保の所行ったじゃんッ!!
今日はもぅいいじゃない~!!」
「昨日は急に別の用事が出来て政史ん所には行かなかったんだ。」
俺は何故か本当のことが言いたくなくて嘘をついた。
いや…本島と言えば本当だが…。
「え~!!じゃあ一体あたしはいつなったら愛しのダーリンと遊べるのよ~!!」
「あー…また空いてる日教えるから…。」
「いやだ~!!もぅあたしは限界ですッ!!
ダーリン不足ですぅ~!!」
梨花は大げさは事を言いだしてきた。
こんな事彼氏が言う事じゃないけどこいつは結構しつこい…。
その辺むかついたりしてる…。