ー花言葉ー
「ふぅ…」
俺、高居 椿現在、玲ちゃんの病室の前にいる…。
そして何故か緊張しているのだ!!
「おい!俺!!何緊張してんだよ!!
相手は小さな小さな恋愛なんか知らないような女の子なんだぞ!!
だいたい俺には仮にも彼女がいるじゃないかー」
ガラガラガラー……
「…あ!お兄ちゃんー!!
来てくれたんだね!!私ずっと待ってたんだよ!!」
「あ…遅くなっちゃってゴメンね。」
誰か扉の前にいるのに気づいたのか玲ちゃんは病室から出てきた…。
「中で話そう♪」
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「お兄ちゃんは大学に行って将来何になるのかとか決めてるの??」
「いや…実はまだ決めてないんだ…。
大学行ったのはほんの暇つぶしみたいなもんだったからさ。」
俺達はたわいない会話をしていた。
ただそれだけなのに俺はワクワクして…ドキドキして…
恥ずかしくて玲ちゃんと目があわせられない…。
俺は本当にこの小さな小さな女の子に恋してしまったというのだろうか…。
「あのさ、話変わるんだけど玲ちゃんは今何歳なの??」
俺は気になり聞いてみた。
返ってくる返事てっきり小学3年くらいだと思っていた。
だがーーー
「私は中学2年生だよ。
病気のせいで皆みたいに学校には行けないけど…。」
「え!?!?玲ちゃん中学生!??!」
俺は本気で驚いた…。
これは失礼にあたるが、中学2年生には見えなかったのだ。
病気のせいかと思い、病名を聞こうとしたが…
俺にはそんな勇気なくて…。