ワンコ先輩とあたし。
俺はとにかく走り続けた。香代を追いかけた、あの時みたいに。
「…ここもいないか……」
何処にいるんだ?
香代―――
その時、近くにあった公園から声がした。
「…………離してよっ!!」
香代!?
公園の中に急いで入ると、そこには香代がいた。
けど、いるのは香代だけじゃないみたいだ。
………からまれてる?
やばい、あれ男だ。3人もいるし。
「うっせーんだよ。」
「俺らと遊んでくれるならいいけどー?♪♪♪」
「誰が行くか!」
「じゃ、バイバイ。」
男がそう言った途端、香代は突き飛ばされた。
その先は階段。
あのままだと落ちる………!!!!
「香代ーっっ!!!」