ワンコ先輩とあたし。








なんか桃子がふたりでイチャイチャやってる時に思うことじゃないだろうけど…




あたし、恋愛とか恋とかって嫌いなんだよね。




だって恋なんて楽しいのは始めだけでしょ?




いつかは…裏切られるんだ。



現にあたしのお母さんはそうだった。
お父さんが勝手に別の女と家を出た時、お母さんめちゃくちゃ泣いてた。
どんなにあいつを恨んだことか…!!!!






―そうなんだ。恋なんてそんなものなんだ。楽しくてもいつか裏切られるなんてサイッテー。



一生するもんか…


















…はっっっっっ!!!?


やば、また変なこと考えちゃった。
落ち着かないと…;;;







…とりあえず。
その先輩方は一体何をしにきたのか聞かなくちゃ。

はやく帰りたいし。


「あの佐伯先輩、なんでここに?」







「……ああ。」



そういって佐伯先輩はさっきからいたもう一人の男に目を向けた。



「お前が用有るんだろ?俺はついて来ただけだし」



…完全に忘れてた。もう一人の先輩のこと。



だって一言もはなさないで立ってるんだもん!!!




なんか目立たない人だなぁ…






その先輩らしき人が、口を開いた。




「……………いた」






ゆっくりと歩きだす。


向かう先は…











…え、あたし?




何故かあたしの前で止まった。






「このあと空いてる?話しがあるんだけど」









………はぁ!?







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