ワンコ先輩とあたし。
「んー♪大丈夫だよ~♪
それより、話って何?」
先輩はあたしの目の前に一通の手紙を出す。
それは、あたしが今朝先輩の下駄箱の中に入れたものだった。
「あの…その……」
ええい、何をうじうじしてるのあたし!!!
あたしは一度深呼吸をしてから話した。
「前にここで倒れそうになった時、助けてくれてありがとうございました。」
「え…あぁ、そのことなら別に平気。」
「それに昨日もお世話になったし…」
あたし、先輩に助けて貰ってばっかりだったんだよね…
「だから…せめてのお礼ですが………」
さて、言って良かったのかなこれ。
少し言ったことに後悔したこの言葉。
あたしはついに言ってしまった。
桃子に相談したら、提案されたこの案。
こんなので、先輩喜ぶのかなぁ……
「もし良かったら、一緒に帰りませんか?」