ワンコ先輩とあたし。
「ちょ、ちょっとだけだからね!?」
結局、4人でのぞき見をすることになりました(笑)
「佐伯先輩発見!!」
「発見って、あんたねぇ…」
教室内では4人が何か話しているようだった。
佐伯先輩が何か熱く語っている。
「……でさ、その時のサビが超かっこよくてさぁ!!」
「お前ホントにあのグループ好きだよな……」
「あったり前だろ!!
マジでいいんだぜ?」
「ふーん………蒼真はどう思うよ?」
「別に。お前の趣味なんてどうだっていいし。」
「蒼真、お前なぁ…」
「それより。そろそろ練習しねぇか?」
よかった、このまま会話だけで時間つぶす気かと………(汗)
「そうだな、じゃあ一回とうしてみようぜ?」
「「了解ー」」
そういって4人はそれぞれの場所に動いた。
ワンコ先輩もマイクの前に立つ。
「いよいよだね」
桃子が目を輝かせながら囁いた。
「うん…」
正直、ワンコ先輩が旨いなんてことが、あまり信じられないんだよね。
大丈夫かなぁ………
そして、ドラムが鳴り響いて演奏が始まった。