ワンコ先輩とあたし。









背中に寒気が走った。










…まって今この人何て言った!?なんで!?





全く知らない人から今告られたの!?








冗談? 暇つぶしのナンパ?




それともまさか…








「香代」







――っっ!!!???







あたしがパニックになっていたら、先輩の顔が急に近づいてきた。













待って、口が近………





















右ストレート。






頭が混乱しているなかであたしは反射的に右腕を横から突き出していた。






…頬っぺたにクリーンヒット。




………先輩すいません!!!!!




あたし中学まで男子の喧嘩を買うような人でしたからっっ!!!!!!!;;;








先輩がよろめいて、肩を掴んでいた手の力が緩んむ。





そのすきに先輩から離れスクールバックを引っつかんで、あたしは教室を飛び出していた。


















< 5 / 44 >

この作品をシェア

pagetop