ワンコ先輩とあたし。
危険な鬼ごっこ









「香代ーっ!おはよー!!」

あたしが教室に入ると、いつもの三人が手招きしていた。



…なんだよその異常なにやけかたは。





「おはよ」


「あれ?香代元気ないね~、なんかあった?」



…嫌だ。恥ずかしすぎて口に出したくもないよ;

昨日のことなんか…







あのあと家まで全力疾走し続けたあたしは頭の中がパニックになりすぎて全然眠れなかったのだ。



そんなこといったらきっと笑われる…!!!!!



「ちょっと眠れなくてねー。」







「…昨日の放課後告られたからとか?」






ガタガタガタッッ!!!!



驚いて勢いよく立ち上がってしまった。後ろで椅子が倒れる。









「やぁ~っぱりぃ~♪」





そういって桃子がニヤニヤ笑っている。




「ていうか、香代が呼び出された時点でみんなわかったし」



「うそぉ!!!???」









「…香代、前から思ってたんだけどあんた天然か鈍感?」









…………何も言い返せない。確かに両方とも皆に言われるからね…





「ま、そんなことより昨日のこと詳しく聞かせてね~香代?」







……うぅ………………









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