ワンコ先輩とあたし。
「あんたねぇ…何時になったら直すのよその男嫌い」
「直す気は一つもないっっ!!」
「こりゃだめだ」
桃子も一緒になって肩を落とす。
「駄目って何が??」
「香代ってさ、何もしなければお世辞じゃなくても学校一の可愛さだと思うんだよね」
恵理の話に桃子ものってくる。
「あたしも同感ー。
それなのにいっつも男を毛嫌いするから人気ないんでしょ」
「そんなの別にいいもーんだ」
「あぁ勿体ない子だ…」
子ってあんたねぇ…
そう言おうとした
その時。
ドアが勢いよく開いた。
「香ー代ーっっっっ!!!!!」
一瞬にして自分の顔が青ざめるのがわかった。