満月の銀色ススキ
四章
しんと静まり返った古い家。
昼間の騒がしさは微塵も感じられない。
深夜、少し欠けた始めている月。
それを眺めながら望月は縁側に座って足を揺らす。
(あと、四日か…)
望月は少し表情を曇らせた。
先ほど、日付けが変わったを確認している。
正確には、三日と数時間だ。
(…会えなくなる)
ススキに。
居られるのは一週間。
それ以上は留まれない。
――カタンッ
静寂に響く物音。
驚いて、振り返った。
泊まりに来た従弟が寝ぼけ眼を擦っている。
目の前を通り過ぎて行くのを見て、小さく笑った。
どうやら、トイレに起きたらしい。
昼間の騒がしさは微塵も感じられない。
深夜、少し欠けた始めている月。
それを眺めながら望月は縁側に座って足を揺らす。
(あと、四日か…)
望月は少し表情を曇らせた。
先ほど、日付けが変わったを確認している。
正確には、三日と数時間だ。
(…会えなくなる)
ススキに。
居られるのは一週間。
それ以上は留まれない。
――カタンッ
静寂に響く物音。
驚いて、振り返った。
泊まりに来た従弟が寝ぼけ眼を擦っている。
目の前を通り過ぎて行くのを見て、小さく笑った。
どうやら、トイレに起きたらしい。