君の肩越しに見えた景色【短編】

「なぁ~」

「ウッサイ」

「なぁ~」

「なによ!?」



「睨んだ顔も、可愛いじゃん。」


「なっ…!?」



ふざけてんの?コイツ。


「話しかけてこないで。」


冷たく言った。


冷たい氷のような瞳で言った。


これだけすると、大抵の人間は、アタシに近寄ってこない。

中途半端な優しさや同情はいらない。



そんな物…あるだけで迷惑。







中途半端な優しさや同情は


すぐに消えてなくなるから


そんな物


最初からない方が
ずっといい!!




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