君の肩越しに見えた景色【短編】
「お前さ、俺の名前、覚えてよ」
「いや。」
「俺の名前、中谷 雄二。お前のダチだ」
えっ?ダチ?
ダチ…って、友達の事…?
「俺達、今日からダチな!!」
「……………」
なに?コイツ
頭、ヤッパリおかしいんじゃない?
なんで、アタシとアンタが友達になるわけ?
「知らないわよ。勝手に言ってれば」
それだけ言って教室を出た。
「俺は、お前のダチだからな!!忘れるなよ!!」
知るか!!勝手にどうぞ。
どうせ…2、3日したら
気が変わるんだから
これまでの人がみんな
そうだったように。
アタシの目の前から
いなくなるんだから。
もう…変な期待して
傷つくのはイヤ!!