君の肩越しに見えた景色【短編】
君の肩越しに見えた景色
「ごめん!」
「えっ…」
「本当にごめん!」
「雄二」
何度も、頭を下げながら謝る雄二…
「ごめん…傷つけ、ごめん…嫌ってくれてもいい。俺みたいな男…嫌いになっても構わない!」
「雄二…」
「だけど…俺…愛子の事…ずっと好きだから…」
「雄二…」
「俺…ずっと好きだから…」
「雄二…」
「ただ…1つだけ、お願いがある…」
「なに…?」
「愛子、笑って。」
「えっ…」
「あの頃みたいに、笑って。心…もう閉ざしたりしないで…
俺が、こんな事、言える立場じゃないって分かっている…けど…俺…愛子の笑顔…大好きなんだ…
愛子が笑うと、凄く幸せな気持ちになれるんだよ…」