もしも願いがかなうなら。
プロローグ
「そろそろ起きろよっ!!」


いきなり発せられた大声に、耳がキーンとする。


「……ッ!!ちょっと、何すんのよっ!?」


「起きねーアンタがわりぃ~んだろっっ」



目の前には、見知らぬ男が一人。


「はっ!?……って言うか、どちら様ですか?」


ボンヤリする頭をフル回転しても、目の前の男に心当たりはない。

「そんなことよりまずさ、アンタ、自分の今の状況わかってんの?寝る前の事、どこまで覚えてんだよ?」


自分の状態?

寝る前の事?


そういえば、何で、あたし、こんなとこにいる?

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