もしも願いがかなうなら。
■キッカケ。
達也が連れて行ってくれたのは『ここって、ホントにお店?』みたいなシンプルな感じの外観で。
ドアを開けて中に入ると、雑貨とかホントにいろんなものが処せましと棚に並ぶ、オモチャ箱みたいなお店だった。
「こんばんは~。」
達也がそう言うと、
「いらっしゃい!あっ、久しぶりー!!たつくん!」
厨房の奥から女の人が出てきて、とても親しげに達也に話かける。
「うん。久しぶり。今日は、ご飯で。」
「は~い。」
きっと、常連なんだな~と思える会話が目の前で繰り広げられ、「じゃ、ここに座ろうか。」と、一番奥のテーブル席に達也に促された。