もしも願いがかなうなら。
「頭痛い…、気持ち悪い…、最悪…。」

次の日、目が覚めたアタシは酷い二日酔いだった。


そんなアタシに、自分の存在を主張するかの様にチカチカと光る、ケイタイが目に入る。


二日酔いの最悪な部分が総動員されたような重い体を引きずりながら、手に取り、やっとの事で開いたそれには、新着メールが2件あることを知らせる表示がされていた。

「……。」


差出人を確認すると、


1通目は、未来。

2通目は、……舟城達也。



メアドの交換をしたことすら、曖昧なアタシは、昨日の事自体、当たり前のように、所々記憶が欠落していた。


だから、メールを開く事に、少なからず躊躇した。


それでもやっぱり、途切れ途切れな記憶の、欠けた部分で何かヤバイことをしたんじゃないかと、居ても立ってもいられず、恐る恐るメールを開いた…。
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