最後〔終わりの唄〕
「とーーもーーひーーーとぉ!!」
「ゲッ」
「俺のものを勝手に食うなって何回言えば分かんだ!このバカ刑事!」
和は叫びながら、逃げる智仁を追いかけている。
「止めなくていいのかよ、竜」
心配そうに言う雄一をよそに俺は素っ気なく
「いつものことだろ。それよか今日の夕飯どーする?」
「え~、夕飯?」
雄一が悩んでいると和が智仁を放りながら、
「俺、オムライスがいい!!」
「はいはい、オムライスなぁ。」
リクエストに答えつつ、雄一を引っ張って、台所に立った。飯を作るのは俺と雄一。洗濯と掃除は和と智仁。