恋愛方程式


そう言ってあたしの腕を掴んで引き寄せた。


その反動で、生徒会長の胸に顔を埋める状態になるあたし。


「せ、生徒会長ッ!」



生徒会長の胸板に手を付き身体ごと離れようとしたが、強い力でそれは阻止されてしまった。



「やだッ!離して…」








「先輩、その子俺のなんで離してあげてくれますか?」






聞き覚えがある声がして、ドアの方に同時に目を向けた生徒会長とあたし。




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