恋愛方程式



ポカンとするあたしは静寂に包まれた教室に結城くんと2人っきりになった。




一歩一歩歩みよる結城くんに身体が強張る。



「先輩…隙見せすぎ…」


「………ッ」



だって…。


「俺がどんだけ先輩のこと好きか、まだ分かんない?」



不安に満ちていた心がその一言で晴れていく。



「何で…?だって結城くんあたしのこと…」




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