恋愛方程式


そう言って二人で笑いあって、あたしは泣きそうになる顔を伏せた。



「ぢゃ…佳奈先帰っててよ」


「あッ!佳奈先輩良かったらあたし一緒に帰りたいです♪」



え?

「ぢゃあね♪陽平くん!」




“行きましょう”そう言う瑞希ちゃんの後ろをついて行った。



帰り道、やっぱり陽平がいないと寂しいと思う自分がいる。



「……ぱい?」

「………」

「佳奈先輩ッ!」

「は、はい!」
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