恋愛方程式



一瞬何を言われたか分からなくなって頭が真っ白になった。




「あ!て言っても、デートに誘うよう言ってもらうだけでいいんです♪」



あたしに、デートに行けって陽平に言えってこと…?




「あ!あたしの家ここです」



そう言って立ち止まった瑞希ちゃんは、にっこり笑って



「明後日の10時に駅でって言っておいて下さい♪」



……いやだ。



「遅れないように言って下さいねーッ!」



…やだよ。



ぺこりと頭を下げると、家へと足を進めた。




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