恋愛方程式



「佳奈ッ?

俺だけど、今から行ってい?」

「……うん」



静かにそう言ったあたしは電話を切った。




俺とは陽平のこと。

今日は家に百合子さん(陽平のお母さん)がいないから、うちで食べることになっていた。




「かーな♪」



ノックなしにいきなり部屋の扉が開き、陽平が入ってきた。



「…………」


「……佳奈?」

「えッ!?な、なに?」


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