Cherising!!〜Special〜

腕を下ろそうとした時、背中に何かが当たったのを感じた。

「え?」

首を捻り、背中を見ると早紀がいる。

…早紀が。

僕を抱きしめていた。

「…早紀?」

「…」

「どうしたの?」

問いかけても早紀は、無言のまま僕を強く抱きしめてる。

「早紀…」

早紀の体温が。
早紀の気持ちが。

伝わってくる。

いつもなら、大丈夫だよと言える自分が。

早紀の腕に寄りかかりたくなってる。


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