Cherising!!〜Special〜
もし楓がいるとしたら、あそこしかいない。

玄関ホールの2階の踊場。

行ってみると、案の定楓は体を預けて行き交う人達を眺めていた。

しかし。

その横には、笑う心の姿もあった。

はっとした。

心の顔。

あんなに柔らかく笑う奴だったか?

生意気そうな瞳で、いつもガキみたいに笑ってたのに。

…楓?

そうか…。

でも僕は、引き下がれない。


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