Cherising!!〜Special〜
ふわりと、早紀の腕が僕を包んだ。

「早紀…」

「郁、偉かった。よく言ったね」

早紀は僕の頭をくしゃくしゃと撫でる。

「女の子みたいだな…」

「たまにはいいじゃない」

「小学生かっつーの…」

「いいよ。あたしの弟2号ね」

「友哉の次か…」

早紀がまた微笑む。

「早紀… 僕また甘えてんな」

「いいって言ってるでしょ?」

早紀の腕に力が入る。

「早紀」

「大事な人が泣いてたら… 力になりたいじゃないの」

「…」


< 132 / 150 >

この作品をシェア

pagetop