Cherising!!〜Special〜
「待って」

僕は離れた早紀の手首を掴んだ。

「へ?」

ぽすんと僕の胸におさまる早紀。

「え?郁?なに?」

「お礼だよ」

「郁?」

僕はぎゅっと早紀を抱きしめる。

「ありがとう」

今はこれしか言えない。

だけど、いつか。

もっと早紀にあげるから。


いつか、だけどね。


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