Cherising!!〜Special〜
「…郁なら、大丈夫だ」

「え?」

心の言葉に、手の力を緩める。

「…楓は正直な気持ちを伝えた。俺も郁も。これから形は変わっていくかもしれない。…大人になってどうなってるかなんて、俺だってわかんねぇ。
だけど何があったってここで」

心は胸をトン、と叩く。

「ここ、で?」

「そう、ここで。信じていられる。郁のこと、他の奴らのこと」

「心…」

「郁はきっとお前の気持ちを受け止めて、わかってくれるさ」

「…そ、かな」

「そうだよ」


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