Cherising!!〜Special〜
「それいいわね、郁!デジカメ持ってくればよかった」

「早紀?お前まで」

うふっと悪魔のような笑顔を返す。


みんなのやり取りを聞いて笑っていたら、涙が。

「あれ…?」

ごしごしと涙を拭くけれど、言うことをきかない。

「楓…」

「あはは…やだね。もう…こんな…」

心はあたしの頭を乱暴に撫でる。

「ごめんね、楓」

郁もあたしの頭にぽんっと手を乗せる。

「楓」

早紀は笑ってあたしをぎゅうと抱きしめる。

友哉も悪戯っ子みたいに笑ってて。


< 147 / 150 >

この作品をシェア

pagetop