Cherising!!〜Special〜

初めは怒りでいっぱいだった心(こころ)が、ここに来るまでにだいぶ落ち着いていた。

…今なら聞ける。

僕は心に近づいた。

「心」

「ん?」

「聞きたいことがある」

「……」

いつもなら、なんだよ?なんて笑って振り向く心が、今は僕の方も見ない。

「…楓のことだ」

「!」

僕の脳裏には、楓の泣き顔がフラッシュバックしている。


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