Cherising!!〜Special〜

「郁?」

「誰より僕は、楓を…。心、お前にも渡す気はない」

下を向いていた心が、僕の方を真っすぐに向いた。

「…じゃあ、勝負だな」

「え?」

「…遠慮はしないぜ?」

「もちろんだ」

お前に落ち込んだ顔は、似合わない。

「…俺も、楓が好きだ」

「本気だよな?」

「諦めるか?」

「まさか」

僕たちは、ニカッと笑い合った。


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