Cherising!!〜Special〜

でも楓はうつむいたまま。


「…顔、見せて」

肩に置いてた手を楓の頬に滑らせ、顔を上げる。

「…」

真っ赤な顔の楓。

瞳はまだ心のほうを向いていない。

「こっち、向けって…」

戸惑う楓の瞳が、心の瞳に向けられた。

泣いたせいなのか、瞳は潤んでキラキラと光っている。


その瞳に吸い込まれるように、心は、楓の頬にそっとキスをした。


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