幸福方程式。




先生はぱしっ、と軽くキャッチすると、



「え、どうすればいい?」



首を傾げて苦笑いで俺に尋ねた。



「…迷ってる暇はないですよ!…っ先生!危なっ…」



俺は半ばやけくそで叫んだ。



「何でもいいから投げて!ゴールに向かって!!」



片岡先生は急に真剣な顔になってうなずくと、片手で上からものすごい勢いで投げた。




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