緑ノ刹那
その日、リョクラ王国国王リーフは、コソコソと自らの治める街を歩いていた。


ハッキリ言って、挙動不審。


街の人々は、そんなリーフを見て訝しげな顔をするが、リーフの目線をたどると、すぐさま納得したように立ち去っていく。





リーフの視線の先には、彼の契約者である"緑王"フィリア・フルール・フイユの姿がある。



そう、つまりリーフはフィリアを尾行しているのだ。
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