緑ノ刹那
執務室に入り、互いに向かい合わせに椅子に座る。

沈黙が重苦しかった。


『フィリア、今日は本当にごめん。
勝手に後をつけて、盗み聞きして……』


『…その事はもういいわ。
説明もしなかった私が悪かったのよ。
今度からはちゃんと話すわ。
―――それで、さっきルードに相談してて思ったの。
リーフ、貴方は私にどうして欲しいの?』


(どうして欲しい?)

リーフは内心首を傾げた。

自分は、フィリアにどうして欲しいのだろう。
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